普賢菩薩ってあまり聞いたことないですよね?
当記事をご覧いただければサクサクっと、下記のことが分かります。
- 普賢菩薩とは?
- 普賢菩薩のご利益
- 普賢菩薩が守護本尊の生まれ年
- 普賢菩薩の特徴
- 普賢菩薩が祀られている有名な寺院
- 普賢菩薩の真言
当記事をご覧いただき、普賢菩薩についてご理解を深めていただければ幸いです。
普賢菩薩とは?

普賢菩薩は”ふげんぼさつ”と読みます。
釈迦如来の脇侍として祀られることが多く、すべてにおいて最も優れた善を説くとされる仏様です。釈迦如来の脇侍として祀られる際は、向かって左側から普賢菩薩・釈迦如来・文殊菩薩が安置され、釈迦三尊と呼ばれています。
また、命あるものすべてを救う存在と言われており、仏道の教えを実践するために重要な役割を担っていたと考えられます。
普賢菩薩と呼ばれる由来
普賢菩薩の”普”はすべてにわたる、普く(あまねく)という意味で、”賢”は最大に優れた善を表し、普く賢い者として普賢菩薩と呼ばれるようになったとされています。
普賢菩薩のご利益
普賢菩薩のご利益は、「幸せを増やす”増益”」と、「寿命を延ばす”延命”」といわれています。
そのほか、「女性守護」や「修行者守護」があるといわれています。
普賢菩薩が守護本尊の生まれ年
辰(たつ)・巳(み)年の守護本尊です。
辰(たつ)・巳(み)年生まれの人の開運、厄除け、祈願成就を助けるとされます。

普賢菩薩の特徴
普賢菩薩像の特徴は「釈迦如来の脇侍」と「白い象に騎乗している」です。
普賢菩薩は釈迦如来の脇侍
釈迦如来の脇侍(わきじ)として普賢菩薩、文殊菩薩が安置されている姿を釈迦三尊(しゃかさんそん)と呼びます。
釈迦三尊として祀られる場合、普賢菩薩は釈迦如来の右脇侍(向かって左側)にいて、釈迦如来のもつ修行を象徴しています。対して左脇侍(向かって右側)には、釈迦如来の智慧を象徴する文殊菩薩(もんじゅぼさつ)がいます。

白い象に騎乗する普賢菩薩
普賢菩薩は、仏像・仏画で6本牙の白い象に騎乗しています。象に乗る普賢菩薩は両手を胸の前で合掌しています。
なぜ象の牙が6本あるのか?
象の牙が6本あることには「悟りを開くために取り組む6つの修行」の意味が込められています。
6つの修行は以下です。
- 布施(ふせ)
何かを誰かのためにすること - 持戒(じかい)
身の回りを保つこと - 忍辱(にんにく)
はずかしめをしのぶこと - 精進(しょうじん)
工夫をこらして努力すること - 禅定(ぜんじょう)
物事に集中すること - 般若(はんにゃ)
ありのままを見て知恵を得ること
また、象の足は四如意足を表現しています。
四如意足(しにょいそく)とは
神通力を得るための基礎であり、「善なる心」「精進」「意欲」「内外の観」を意味しています。
普賢菩薩は女性から信仰されている
普賢菩薩は「女性も成仏できる」と法華経(ほけきょう)で説いたとされています。
普賢菩薩が説くまでは、女性は男性に生まれ変わらないと成仏不可と考えられていました。そのため、「女性も成仏できる」と説いた普賢菩薩には女性からの信仰が多く集まるようになりました。
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普賢菩薩が保管されている場所
普賢菩薩は、国宝に指定されているものもあり、重要文化財に指定されている仏画もあります。
普賢菩薩が保管されている代表的な場所を紹介します。
東京都の普賢菩薩(仏像)
東京都にある大倉集古館に普賢菩薩像が保管されています。
保管されているのは、普賢菩薩騎象像(ふげんぼさつきぞうぞう)で、平安時代の作品とされており国宝に指定されている貴重な仏像です。
大倉集古館は、明治時代〜大正時代にかけて活躍した実業家である大蔵喜八郎(おおくらきはちろう)さんが設立した日本初の私立美術館です。喜八郎さんがコレクションした古美術品で、東洋各地の作品が保管あります。
大倉集古館 公式サイト
https://www.shukokan.org/
東京都の普賢菩薩(仏画)
東京都にある東京国立博物館に普賢菩薩の仏画が保管されています。
保管されているのは、絹本著色普賢菩薩像(けんぽんちゃくしょくふげんぼさつぞう)で、平安時代後期の仏画です。白い象の背中の蓮華座に普賢菩薩が座り、合掌する姿が描かれています。
東京国立博物館 公式サイト
https://www.tnm.jp/
絹本著色普賢菩薩像紹介ページ
https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=7169
普賢菩薩の真言
真言とは
サンスクリット語「マントラ」を訳したもので「仏の真実の言葉」と解釈でき仏の教えがこもった言葉だといえます。
マントラとは
心を意味する「manas」、守る・解放を意味する「trāṇa」という2つの言葉が組み合わさった言葉です。
普賢菩薩の真言はオン・サンマヤ・サトバンです。
真言を唱えると、災難を避けて寿命が延びるといわれています。
普賢菩薩は最も優れた善をとく
普賢菩薩は「最も賢い菩薩」であり、幸福や息災延命を願う存在です。真言を唱えることで、更なる幸福を招き、寿命が延びるなどのご利益があります。
旅先での寺院や資料館で出逢った際は、一度手を合わせてみてはいかがでしょうか。
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