阿弥陀如来って聞いたことあるけど、なんなん?って人多いと思います。
当記事をご覧いただければサクサクっと、下記のことが分かります。
- 阿弥陀如来とは?
- 阿弥陀如来のご利益
- 阿弥陀如来が守護本尊の生まれ年
- 阿弥陀如来の特徴
- 阿弥陀如来が祀られている有名な寺院
- 阿弥陀如来の真言
当記事をご覧いただき、阿弥陀如来についてご理解を深めていただければ幸いです。
阿弥陀如来とは?

阿弥陀如来(あみだにょらい)は、多くの人に親しまれている仏様です。
「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と唱えるだけで、誰もが極楽浄土に行けるという教えは、とても広く知られています。この教えは、特に武士や農民たちに支持され、やがて浄土真宗という仏教の宗派として発展しました。
現在でも、阿弥陀如来はたくさんのお寺でご本尊として祀られています。その人気ぶりから、仏様の中でもトップクラスの知名度を誇っています。
阿弥陀如来は四十八の大願を果たした
阿弥陀如来は、まだ菩薩だった頃に「四十八の大願」と呼ばれる大きな誓いを立て、それをすべて果たした後に如来(仏)になったと伝えられています。
「大願」という言葉は仏教の用語で、仏や菩薩が人々を救おうとする強い願いのことを指します。この大願を成し遂げることで、悟りの境地に達することができるとされています。
”他力本願”は阿弥陀如来の教え
「他力本願(たりきほんがん)」という言葉は、日常では「他人任せ」という意味で使われることがありますが、実は本来の意味は全く違います。
本来の「他力本願」とは、「阿弥陀様の力によって救われる」ということを指します。この場合の「他力」とは、仏様の力のことです。つまり、阿弥陀如来が「すべての人を極楽浄土へ導きたい」という願いを、その力で実現してくれるという深い意味が込められています。
実は、この「他力本願」という言葉自体、阿弥陀如来の教えがあったからこそ生まれたものなのです。
阿弥陀如来に関する現在も使われる言葉
阿弥陀如来に関連する言葉として、いまでも使用されている言葉があります。
十八番(おはこ)
その人が一番得意だとしていること
阿弥陀如来の掲げた大願のうち、十八番目が本願だったことからできた言葉と言われています。
あみだくじ
線をひき、ものごとの当たり外れを決めるくじびきのひとつ
現代でよく知られている「あみだくじ」の形は、実は後の時代に生まれたものですが、その起源は室町時代にまでさかのぼると言われています。
室町時代のあみだくじは、放射線状に線が引かれた独特の形をしていました。この線の形が、阿弥陀如来の背後にある光背(こうはい)に似ていることから、「阿弥陀如来の光背に似た形のくじ」という意味で「あみだくじ」と呼ばれるようになったのです。
阿弥陀如来のご利益
阿弥陀如来のご利益は、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と唱えるすべての人を、極楽浄土へ導いてくれることです。
さらに、たとえ何らかの事情で念仏を唱えられなくても、「南無阿弥陀仏を唱えたい」と思う気持ちさえあれば、その心を受け取って救いの手を差し伸べてくれると言われています。
「南無阿弥陀仏」の意味は「阿弥陀様に帰依する」
「南無(なむ)」という言葉は、「南が無い」という意味ではありません。実は、インドの言葉「ナム」を漢字に当てはめたものです。
この「ナム」には、「帰依する」、つまり「あなたにすべてお任せします」という意味があります。ですので、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と唱えることは、「阿弥陀様にすべてお任せします」という気持ちを表しているのです。
阿弥陀如来が守護本尊の生まれ年
戌(いぬ)・亥(い)年の守護本尊です。
戌(いぬ)・亥(い)年生まれの人の開運、厄除け、祈願成就を助けるとされます。

阿弥陀如来の特徴
多くの寺院で祀られている阿弥陀如来像。派手な装飾品がなく、やさしく穏やかな表情をうかべていることが特徴です。
手で輪を結んでいる
阿弥陀如来像の最も特徴的な部分は、手で輪っかを作っているポーズです。両手の指で輪を作るこの姿勢は、他の仏像とは一線を画し、阿弥陀如来ならではの唯一無二の特徴と言えます。
この手の輪の形には深い意味があり、多くの場合、「禅定印(ぜんじょういん)」や「来迎印(らいごういん)」という印(しるし)を結んでいます。
- 禅定印:お腹の前で人差し指と親指で輪を作っている状態
- 来迎印:右手を上げ、左手を下に垂らした状態。かつ人差し指と親指で輪を作っている状態
なお、立像の場合は来迎印のみで、坐像の場合は禅定印・来迎印の両方がありますが、です。
光背をもつ場合もある
阿弥陀如来像の中には、背後に「光背(こうはい)」と呼ばれる光を背負っているものもあります。
光背の形はさまざまで、船のような形をしたものや、放射線状に円が広がっているものがあります。特に放射線状の場合、その線の数が阿弥陀如来の「四十八の大願」にちなんで48本になっていることが一般的です。細部にまで深い意味が込められているんですね。
ちなみに、阿弥陀如来の木彫り彫刻を探していたら、なんと600万円以上するものを見つけてしまいました!一体、どんな人が買うんでしょうね?すごく気になります…。

阿弥陀如来が祀られている有名な寺院
多くの寺院で祀られている阿弥陀如来像。国宝に認定されている仏像も多数あります。
京都府の阿弥陀如来
京都府宇治市にある平等院(びょうどういん)は、とても有名な寺院です。
特に十円玉にデザインされている「平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)」がよく知られています。この寺院は、藤原頼通(ふじわらのよりみち)によって1052年に創建されました。そして翌年の1053年には、阿弥陀如来像を安置するための阿弥陀堂、通称「鳳凰堂」が建立されました。
平等院 公式サイト
https://www.byodoin.or.jp/
神奈川県の阿弥陀如来
神奈川県にある高徳院(こうとくいん)は、鎌倉の大仏で知られる阿弥陀如来像がある寺院です。浄土宗に属する仏教寺院で、観光名所としても有名です。
高徳院 公式サイト
https://www.kotoku-in.jp/
兵庫県の阿弥陀如来
兵庫県にある浄土寺(じょうどじ)は、鎌倉時代初期に真言宗の僧侶、重源上人(ちょうげんしょうにん)によって建立されました。
浄土寺(兵庫県観光公式サイト)
https://www.hyogo-tourism.jp/spot/513
阿弥陀如来の真言
阿弥陀如来の真言はオン・アミリタ・テイ・ゼイ・カラ・ウンです。
真言を唱えることで静穏な気持ち・心を得ることができ、現世でも極楽浄土で豊かな生活ができます。
真言を唱えることで心の闇を浄化する力もあるといわれています。
阿弥陀如来は人々を極楽浄土へ導く
阿弥陀如来の真言を唱えることは、現世で生きる人々にも生きる希望、豊かな生活を送る力を与えてくれます。
老若男女とても親しまれている仏像であり、全国各地に多くの国宝として祀られています。
連休や少し休憩が必要なときは、一度手を合わせに参拝してみてはいかがでしょうか。
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