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大日如来は何の神様?ご利益や真言の唱え方、仏像が祀られる有名な神社・お寺も合わせて紹介。

    大日如来ってあまり聞いたことないですよね?

    当記事をご覧いただければサクサクっと、下記のことが分かります。

    • 大日如来とは?
    • 大日如来のご利益
    • 大日如来が守護本尊の生まれ年
    • 大日如来の特徴
    • 大日如来が祀られている有名な寺院
    • 大日如来の真言

    当記事をご覧いただき、大日如来についてご理解を深めていただければ幸いです。

    目次

    大日如来とは?

    大日如来(だいにちにょらい)は、万物の慈母であり、宇宙の中心であり、宇宙の真理そのものであるとされています。密教においては、最も高い位に位置する仏様で、宇宙の根本的な存在を象徴しています。

    密教(みっきょう)とは
    空海と最澄によって中国から伝えられた仏教の一流派です。大日如来を本尊として深遠な秘密の教えを持ち、加持や祈祷を重んじます。国内で代表的な密教は真言宗です。

    大日如来のご利益

    大日如来のご利益は、願望成就です。

    大日如来の真言を唱えることで、まるで神様が天地を創造するように、あらゆる願いを叶える力が授かれると伝えられています。その力強いエネルギーによって、願望が実現することが期待されています。

    大日如来が守護本尊の生まれ年

    大日如来は、未(ひつじ)年と申(さる)年の守護本尊です。

    未年と申年に生まれた人々の開運、厄除け、そして祈願成就を助けるとされています。この守護本尊の力を信じ、真言を唱えることで、より良い運気を引き寄せるとされています。

    大日如来の特徴

    大日如来は、他の如来とは異なり、イヤリングなどの装飾品を身につけている点が特徴的です。これは、大日如来がさまざまな仏に姿を変え、人々を救うという特性を象徴しています。

    また、大日如来は、修行中の菩薩としての側面と、すでに悟りを開いた如来としての側面を持ち、その違いが装飾品にも現れています。

    さらに、大日如来の台座は一般的に蓮華座ですが、獅子座に座っている場合もあります。この獅子座の台座は、大日如来の力強さや威厳を象徴しています。

    蓮華座とは、あぐらをかき、両足の裏を上に向けて座っている姿を指します。また、仏像を安置する台座の一種で、蓮の花を象った形状が特徴です。蓮華座は、清浄さや浄土を象徴しており、仏教においては聖なる座として重要な意味を持っています。

    獅子座は、仏を尊ぶ人々を獅子に例えることが多いため、仏や高徳な人が座る場所を「獅子座」と呼ぶようになりました。獅子の姿を彫刻した台座を意味し、威厳や力強さ、尊厳を象徴しています。獅子は仏教においては勇敢さや王者の象徴としても重要な役割を果たしています。

    大日如来の中には、左右の肘を胸の前で曲げ、左手の人差し指を立てて、右手の拳で包み込む独特のポーズをしている像も存在します。このポーズは、仏教における深い象徴的意味を持っており、大日如来の慈悲や力強さを表現しています。

    また、大日如来の木彫り仏像をネット検索すると、非常に高価なものも見つかることがあります。そのような仏像は、通常、非常に高い芸術性や精緻さを持ち、特別な信仰を持つ人々や、仏教に深い理解を持つ方々が購入されることが多いです。購入者がどのような方か想像すると、仏教に対する深い敬意や愛情を持つ人々であることが伺えますね。

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    大日如来が祀られている有名な寺院

    大日如来が祀られている有名な寺院をいくつか紹介します。これらの寺院は、特に密教や仏教信仰が深い場所として知られ、大日如来を中心に信仰が広がっています。

    京都府の大日如来

    京都市南区九条町にある東寺(とうじ)は、真言宗の本山として非常に重要な寺院で、特に有名なのが『立体曼荼羅』という仏像群です。

    この立体曼荼羅は、密教の教えを視覚的に表現したものとして、国宝に指定されており、1994年には「古都京都の文化財」の一部として世界遺産に登録されています。

    立体曼荼羅には、大日如来を中心に、阿弥陀如来や不動明王など、二十一尊の仏像が配置されており、これらの仏像群は密教の深い教義や宇宙の真理を象徴しています。この曼荼羅は、密教の理念を象徴的に表現したものとして、仏教美術の中でも特に高く評価されています。

    東寺はまた、五重塔や講堂(こんどう)などの重要な建築物があり、多くの参拝者が訪れる場所でもあります。大日如来を中心に、仏教の教えや神聖さを感じることができる寺院です。

    世界遺産 東寺 公式サイト
    https://toji.or.jp/

    奈良県の大日如来その1

    奈良市にある円成寺(えんじょうじ)は、平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した仏師運慶(うんけい)によって制作された、国宝:大日如来坐像が祀られていることで知られています。

    この大日如来坐像は、凛とした佇まいと神秘的な雰囲気を持ち、その姿は見る者に強い印象を与えます。運慶の手による精緻な技術が光るこの木造の大日如来像は、現存していること自体が奇跡的とされ、非常に貴重な仏像です。

    円成寺は、大日如来像を祀る寺として、仏教芸術と信仰の重要な拠点となっており、仏像を通じて深い精神的な体験を得ることができる場所です。

    円成寺
    http://www.enjyouji.jp/

    奈良県の大日如来その2

    奈良県にある東大寺(とうだいじ)は、日本で最も有名な大仏様が祀られている場所として広く知られています。その名も「東大寺盧舎那仏像(とうだいじるしゃなぶつぞう)」、通称「東大寺の大仏」です。この巨大な仏像は、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。

    盧遮那仏(るしゃなぶつ)は、サンスクリット語で「ヴァイローチャナ」と呼ばれ、大日如来と同一視されることが多い仏様です。盧遮那仏は、世界そのものを表す中心的な存在として信仰されており、宇宙の真理や法を象徴しています。

    東大寺の宗派は華厳宗であり、真言宗ではありませんが、盧遮那仏は大日如来と同様に、世界の中心に位置し、宇宙全体の秩序を司る存在として大切にされています。東大寺の盧遮那仏像は、その壮大な姿と深い象徴的意味合いから、訪れる人々に強い印象を与え、仏教の教えを感じさせてくれます

    東大寺 公式サイト
    https://www.todaiji.or.jp/

    大日如来の真言

    大日如来の真言は、**「金剛界」「胎蔵界」**という2つの異なる界で異なります。これらの界は、密教における宇宙観を表現しており、それぞれ異なる側面の大日如来を象徴しています。

    金剛界(こんごうかい)の真言

    金剛界は、仏教における知恵と力の象徴であり、大日如来の「究極の真理」を表すとされています。金剛界の真言は、**「おん べいしら まんだや そわか」**です。この真言は、仏の力強さと清浄さを呼び覚まし、強固な精神力や守護を求めるために唱えられます。

    胎蔵界(たいぞうかい)の真言

    胎蔵界は、仏教における「慈悲」の象徴であり、すべての命を包み込むような優しさを表しています。胎蔵界の真言は、**「おん まか きゃろにきゃ そわか」**です。この真言は、仏の慈悲の力を呼び起こし、内面的な平穏や繁栄をもたらすために用いられます。

    それぞれの真言には、大日如来の異なる側面を体験し、宇宙の調和や智慧を深く理解するための力が込められています。

    真言とは
    サンスクリット語「マントラ」を訳したもので「仏の真実の言葉」と解釈でき仏の教えがこもった言葉だといえます。
    マントラとは
    心を意味する「manas」、守る・解放を意味する「trāṇa」という2つの言葉が組み合わさった言葉です。

    金剛界大日如来の真言を唱えることで、願望成就に必要なあらゆる智慧が授けられます。金剛界大日如来は、宇宙の理法を司る力強い存在であり、知恵と真理を追求するための支えを与えてくれます。この真言を唱えることで、困難を乗り越え、精神的な力や成功を引き寄せる助けを得ることができるとされています。

    一方、胎蔵界大日如来の真言を唱えることで、森羅万象への慈悲の心が芽生え、他者に対して優しさと愛を持って接することができるようになります。胎蔵界大日如来は、慈悲と包容力を象徴し、心の平穏や他者への深い思いやりを育むために重要な力をもたらします。自分自身も他人も愛し、温かく接することで、人間関係が円満に進むでしょう。

    どちらの真言も、大日如来の異なる側面を通じて、私たちの生活に深い恩恵をもたらす力を持っています。

    森羅万象(しんらばんしょう)とは
    天地間に存在する、万物(数限りないすべてのもの)や事象。
    ”森羅”は樹木が限りなく茂り並ぶ意でたくさん連なること。 ”万象”はすべての形あるもの、有形のもの。

    大日如来と他仏様との関係

    仏教において、あらゆる仏様は大日如来の化身とされています。大日如来は、宇宙の真理そのものであり、その智慧と慈悲をさまざまな仏様が具現化したものとして理解されています。特に、不動明王阿弥陀如来は、代表的な二尊として、大日如来と深い関係を持っています。

    不動明王と大日如来

    不動明王は、密教において大日如来の化身とされています。彼は、強い意志と不動の精神を象徴する仏で、特に悪を退ける力を持ち、修行者を守る存在です。不動明王の姿は、怒りを表したような顔と火焰に包まれた姿で描かれ、外界の障害や悪しきものを焼き尽くす力を表しています。

    大日如来の持つ智慧と真理の力が、不動明王という形で現れ、我々を守り、修行を進めるために必要な勇気と不屈の精神を与えてくれる存在です。不動明王の力は、修行の道を歩む者に対して、困難を乗り越える強い意志と、煩悩を退ける浄化の力を与えます。

    阿弥陀如来と大日如来

    阿弥陀如来もまた、大日如来の化身とされています。阿弥陀如来は、極楽浄土に住む仏様であり、浄土宗や浄土真宗で特に重要視されています。彼は、全ての衆生を救う慈悲深い仏として、念仏を称えることで誰でも極楽に生まれ変わることができると説かれています。

    大日如来と阿弥陀如来の関係は、智慧(大日如来)と慈悲(阿弥陀如来)の二つの側面であり、仏教の教えの中で最も重要な要素です。大日如来が示す悟りの智慧が、阿弥陀如来によって無限の慈悲として具現化し、衆生を救済するという流れとなっています。大日如来の深遠な智慧と、阿弥陀如来の無限の慈悲が相互に作用し、仏教徒を最終的な悟りへと導いていきます。

    このように、不動明王や阿弥陀如来は、それぞれ大日如来の化身として、仏教の教えを実践的に示す存在であり、私たちの修行や日常生活に深い影響を与えています。

    大日如来は宇宙の真理そのもの

    大日如来について深く知ることで、旅行先で訪れる寺院や仏像に対する理解が深まり、より一層の感動と喜びを感じることができるでしょう。大日如来は、宇宙の中心的な存在として、すべてのものに対して愛と調和を象徴しています。寺院や仏像に触れるとき、大日如来の持つ慈悲と智慧を感じることができ、その場にいるだけで心が落ち着き、自然と調和する感覚が生まれます。

    大日如来を敬い、慈しむということは、単に仏像や神聖な存在を敬うことだけでなく、人、物、自然、すべてのものに対する愛と調和を大切にすることを意味しています。この考え方を日常に活かすことで、周囲との調和が取れ、心の平穏を保つことができるでしょう。

    もし不安を感じたり、人生がうまくいかないと感じた時には、大日如来に向かって真言を唱え、手を合わせることで、広大な視野を得て心の安らぎを求めることができます。大日如来の深い智慧と慈悲の力を感じ、物事を別の角度から捉えることで、心の迷いが晴れ、前進する力を得られるかもしれません。

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