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大黒天とは?ご利益や真言、祀られている神社・お寺を紹介!毘沙門天や弁財天と同じ七福神の1柱です。

    七福神の1人で昔から多くの方に慕われている大黒天。

    当記事では大黒天について以下の情報を紹介しています。

    • 大黒天とは?
    • 大黒天の歴史
    • 大黒天のご利益
    • 大黒天が祀られている神社
    • 大黒天を家で祀る場合

    当記事をご覧いただき、大黒天の理解が深まれば幸いです。

    目次

    大黒天とは?

    大黒天は、七福神の1柱として非常に親しまれており、商売繁盛や豊穣、家庭円満を象徴する神様です。特に日本では、商人や農家の人々にとって重要な神として、長い歴史を通じて広く信仰されています。

    「柱」= 神様を数える時の呼び方

    ルーツはインド

    大黒天の起源はインドにあります。もともとはマハーカーラというインドの神で、シヴァ神の化身とされています。インドでは、マハーカーラは時間の支配者として、また災難から守る神として崇拝されていました。その後、仏教を通じて中国を経て、日本に伝わり、大黒天として商売や豊穣をもたらす神様として信仰されるようになりました。

    また、大黒天は日本に伝わると、大国主命(おおくにぬしのみこと)との関連が深まり、事代主命(ことしろぬしのみこと)の親であるとされることもあります。そのため、恵比寿様とともに商売繁盛や繁栄を願う人々に大切にされ、親子として祀られることも多いです。

    日本では、「Mahā=大きい」と「kāla=黒い」の意味を用いて“大黒天”と名が付きました。

    摩訶迦羅(まかから)と呼ばれることもあります。

    大黒天の別名

    大黒様とも呼ばれ親しまれています。

    大黒天の姿

    大黒天は、もともとはインドの荒々しい破壊神としての姿を持っていましたが、インドから中国を経て日本に伝わる過程で、徐々に姿が変化し、現在のように親しみやすい神様となりました。

    日本での大黒天の姿は、一般的に次の特徴があります。

    • 左肩に大きな袋:袋の中には、無限の富や幸運をもたらすものが詰まっていると言われています。
    • 右手に打ち出の小槌(こづち):小槌は、幸運を呼び込む象徴であり、打つことで富や幸福をもたらす力を持つとされています。
    • 頭巾を被り俵の上に立つ姿:俵は米を象徴し、豊かさや繁栄を意味します。大黒天はその上に立つことで、物質的な豊かさをもたらすと信じられています。
    • 大きな耳たぶ(福耳):福耳は福を呼び込む象徴として、多くの福を持つと言われています。
    • 満面の笑み:幸せと笑顔の象徴として、見る人々に幸福感を与えるとされています。

    これらの特徴は、大黒天が単なる豊穣の神だけでなく、愛され、親しまれる存在として日本人の生活に根付いていることを示しています。

    打ち出の小槌がトレードマークと覚えておけば間違いなしです。

    大黒天のご利益とは?

    大黒天は、私たちにさまざまなご利益を与えてくれます。

    財や富のご利益

    大黒天は、財や富に関わるご利益をもたらす神様として広く信仰されています。彼を崇めることで、五穀豊穣商売繁盛など、物質的な繁栄や豊かさを得られるとされています。

    大黒天が左肩に背負う袋は財宝、右手に持つ打ち出の小槌は富、足で押さえた米俵は豊作を意味している為です。

    出世・開運のご利益

    豊臣秀吉が三面大黒天をお守りとして肌身離さず身に着けていたという逸話は非常に有名です。三面大黒天は、大黒天の顔が三つある特別な像で、通常の大黒天像よりも力強さや多面的な意味合いを持っているとされています。

    この三面大黒天を持ち歩いていた秀吉は、もともと農民から始まり、後に天下人へと大出世を果たしました。彼の成功は、三面大黒天のご利益によるものだと信じられ、商売繁盛や財運を授ける神様としての大黒天の力が、彼の運命を変えたとされます。

    秀吉が大黒天に感謝して信仰を深めたことは、彼の時代における成功の一因とも言われ、その象徴として三面大黒天は、商人や庶民の間でも大切にされました。

    三面大黒天とは
    3つの顔(毘沙門天・弁財天・大黒天)を持つ神です。

    台所の神様でもある

    大黒天は、台所の神様としても知られています。台所は家の中心であり、家族が食べるものを生み出す重要な場所で、その守護神として大黒天が崇められています。特に、ネズミと縁が深いとされる理由は、ネズミが台所や家の中を自由に行き来することから、商売や繁栄を象徴する存在として捉えられているためです。

    また、大黒天には**「子日(ねのひ)」**という縁日があります。子日は、干支の「子(ね)」にちなんだ日であり、この日には大黒天のご利益をより多く得られるとされます。子日が来ると、大黒天をお祀りして感謝の気持ちを表すことが良いとされています。

    「子日」の具体的な日付や、その他の縁日について知りたい方は、さらに詳しい情報を調べることで、よりご利益を得られる日を知ることができるでしょう。

    大黒天を祀る方法

    ここからは大黒天を祀る方法について説明します。

    大黒天(三面大黒天)だけを祀る場合

    大黒天を祀る際、特別な決まりはありませんが、いくつかのポイントを押さえておくと、より効果的にご利益を得ることができるとされています。

    まず、大黒天像は自分の目線より高い位置に祀ることが大切です。これは神様を敬う気持ちを表すため、できるだけ清潔で静かな場所を選んで祀るのが良いとされています。

    また、お祈りをする際には、大黒天の真言を唱えることが推奨されています。大黒天の真言は、「オン ダイコク ソワカ」と言われています。この真言を唱えることで、大黒天のご加護を受け、商売繁盛や財運、豊穣を願うことができます。

    心を込めてお祈りし、日々感謝の気持ちを忘れずに祀ることで、より多くのご利益を受けられると言われています。

    真言とは、嘘のない真実の言葉です(呪文みたいなものです)。唱えることで想いが神様に届き、願いが叶うとされています。

    真言は毘沙門天・弁財天・大黒天それぞれ存在し異なるので注意が必要です。

    ※三面大黒天の場合、毘沙門天と弁財天の真言も一緒に唱えます。

    • 大黒天の真言
      オンマカキャラヤソワカ
    • 毘沙門天の真言
      オンベイシラマナヤソワカ
    • 弁財天の真言
      オンソラソバテイエイソワカ

    大黒天と恵比寿を一緒に祀る場合

    商売をされている家庭では、大黒天と恵比寿様をセットで祀ることが多いです。大黒天は富や繁栄、恵比寿様は商売繁盛を象徴する神様として、両者を祀ることで商売における両面の成功を願うことができます。

    祀る際の配置ですが、大黒天が右、恵比寿様が左となるように神棚に並べて配置します。この配置は、右(大黒天)に財運、左(恵比寿)に商売繁盛を祈る意味が込められています。

    また、神棚を置く場所については、正面が南か東に向くように配置するのが良いとされています。これは、日光が差し込みやすい方角であるため、清浄で明るい場所に神様をお祀りすることで、神々の力をより多くいただけると考えられています。

    さらに、神棚の位置としては、北の壁か西の壁に置くと良いとされています。北と西は静かで落ち着いた方角として神々の安らぎを得る場所ともされ、神棚が設置される場所が清潔で静かな空間であることも重要です。

    このように祀ることで、商売繁盛や家内安全、繁栄を願う気持ちがさらに強くなり、ご利益を受けやすくなります。

    大黒天に関連する言葉

    大黒天が関連する言葉を紹介いたします。

    大黒柱

    大黒柱は家を建てる際に最も重要な柱を指し、家の骨組みを支える役割を果たすため、家や国を支える人の例えとして使われることもあります。大黒天が台所の神として知られ、かつては台所や食堂などに大黒天を祀ることが一般的でした。

    そのため、台所のある土間と座敷の境に位置する柱に大黒天を祀ることが多く、その柱が「大黒柱」と呼ばれるようになったのです。この名前には、家全体を支える大黒柱が、神聖で重要な役割を果たすという意味が込められています。

    大黒様

    大黒様という呼び名は、大黒天に対する親しみを込めた呼称です。また、大黒天が台所の神であることから、家を支える存在として、住職の奥さんを大黒様と呼ぶこともあります。この呼び方は、尊敬の意味を込めて使われることが多く、住職を支える奥様の重要性を示すものです。

    大黒天が祀られているお寺

    高野山金剛峯寺

    高野山にある金剛峯寺(こんごうぶじ)は、高野山真言宗の総本山であり、日本仏教の重要な拠点の一つです。空海(弘法大師)によって平安時代初期に開かれ、その後、真言宗の中心地として栄えてきました。

    金剛峯寺は高野山の頂に位置しており、その広大な敷地には数百の建物が立ち並び、現在も多くの僧侶が修行を行っている場所です。空海が生涯を通じて建立し、発展させたこのお寺は、真言密教の教えを広めるための中心的な場所であり、日本文化や宗教に多大な影響を与えてきました。

    金剛峯寺の本堂は、日本仏教の建築様式を代表する美しい構造をしており、重要な文化財としても指定されています。また、金剛峯寺の周囲には多くの歴史的な建造物や、奥之院と呼ばれる霊場もあり、多くの参拝者が訪れる場所です。

    高野山金剛峯寺公式サイト

    大乗山経王寺

    大乗山経王寺(だいじょうさん きょうおうじ)は、日蓮宗に属する寺院で、特にその歴史と信仰において注目されています。日蓮宗は、日蓮(にちれん)によって開かれた仏教の宗派で、法華経の教えを中心に広まっています。

    この寺院に祀られている大黒天像は、一般的に親しみを込めて微笑んでいるものが多い中、厳しい表情をしている点が特徴的です。大黒天は本来、福をもたらす神様として広く信仰されており、微笑んだ姿が多く見られることが一般的ですが、この経王寺の大黒天像は異なった表情をしており、その厳しい姿からも一層の威厳を感じさせます。

    また、この大黒天像は、火防せのご利益をもたらすとされており、特に火災から守られる力があると信じられています。度重なる災難を乗り越えてきた歴史的背景を持つことから、「開運・火防せ大黒」としても崇敬され、多くの人々に信仰されています。

    そのため、経王寺は災難や火事に対する守護を求める人々にとって重要な信仰の場所となっており、大黒天を祀ることによって、家庭や商売の安泰、また火災からの防御を願う人々にとっても、非常に価値のある寺院です。

    大乗山経王寺公式サイト

    大黒天を知りご利益を授かろう

    大黒天は私たちの日常に深く根ざした神様で、特に開運出世財運向上のご利益をもたらす神として広く信仰されています。大黒天を祀る場所は、観光地や有名な神社をはじめ、私たちの身近な場所でも見かけることが多く、その存在はとても親しみやすいものです。

    また、大黒天のご利益を受けるためには、ただ祀るだけでなく、信仰や感謝の気持ちを込めてお祈りをすることが大切です。神様に感謝し、そのご加護を信じて行動することで、より一層の開運や幸運がもたらされることでしょう。

    あなたがこの記事を通じて、大黒天やそのご利益に対する理解を深め、人生における良い方向へと導かれることを心より願っています。引き続き、幸運と繁栄があなたのもとに訪れますように!

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