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暦注下段とは?意味や含まれる日をすべて紹介!迷信扱いで気にしない人も多いです。

    暦注下段って、なんなのか気になりますよね?

    天赦日(てんしゃび)は皆さん聞いたことあると思いますが、実は暦注下段のなかまです。

    当記事でわかることは…

    • 暦注下段とは?
    • 暦注下段の種類
    • 暦注下段以外に気にするもの

    天赦日以外にどんな日があるか、全種類とそれぞれの日どんな日なのか、紹介いたします。

    目次

    暦注下段とは?

    「暦注下段(れきちゅうげだん)」とは、暦の下段に記載された吉日や凶日を示す部分のことです。

    この「暦注下段」は、吉日や凶日を伝えるために使われており、暦の最下段に記載されていたことから、この名前がつけられました。

    科学的な根拠はなく、迷信的な要素が強いため、明治時代に旧暦からグレゴリオ暦に移行する際、政府は暦注下段の使用を禁止しました。しかし、当時の人々はこっそりと使い続け、以前にも朝廷や政府によって何度も禁止されていましたが、今でもその習慣は根強く残っています。

    暦注下段以外の暦注

    暦注には、一般的に知られている「六曜(大安や仏滅など)」をはじめ、他にも「選日」「十二直」「二十八宿」「九星」「七曜」など、さまざまな種類があります。

    暦注下段の種類

    暦注下段にはいくつか種類があります。

    暦注下段の全種類を一覧化しましたのでご覧ください。

    暦注下段の種類意味(簡単ver)
    七箇の善日”ななこのぜんにち”
    吉日である天赦日、大明日、天恩日、月徳日、母倉日、神吉日、鬼宿日の7つの総称
    天赦日“てんしゃにち”、”てんしゃび”
    最上の大吉日
    大明日“だいみょうにち”
    万事において大吉
    天恩日“てんおんにち”、”てんおんび”
    万事が成長しやすい日
    月徳日“つきとくにち”、”がっとくにち”
    万事において吉。特に建築・土木工事が良い
    母倉日“ぼそうにち”
    万事において吉。特に婚礼は大吉
    神吉日“かみよしにち”、”かみよしび”
    神事に関連することが特に吉
    鬼宿日“きしゅくび”
    吉日。婚礼にまつわる事はNG
    三箇の悪日“さんがのあくにち”
    凶日である大禍日、狼藉日、滅門日の3つの総称
    大禍日“たいかにち”
    三箇の悪日の中で最凶日
    狼藉日“ろうしゃくにち”
    万事に失敗するとされる日
    滅門日“めつもんにち”
    一家一門を亡ぼすとされる日
    受死日“じゅしにち”、”じゅしび”
    最悪の大凶日。黒日とも呼ぶ
    十死日“じゅうしにち”
    受死日の次に凶日
    五墓日“ごむにち”
    五の墓を意味する凶日
    帰忌日“きこにち”、”きしにち”、”きこび”、”きこじつ”、”きいみび”
    里帰り・旅行帰りなど帰宅に関することが凶
    血忌日“いみにち”、”ちこにち”、”ちいみび”
    鍼灸・狩猟・刑罰など血に関することが凶
    重日“じゅうにち”
    この日に行ったことは重なって起る
    復日“ふくにち”、”ぶくび”
    重日と同じ効果がある
    天火日“てんかにち”、”てんかび”
    家屋の修理・転居が凶
    地火日“ぢかにち”、”ちかび”
    種まき・柱建て・葬式・築墓・動土・定礎などが凶
    凶会日“くえにち”、”くえび”
    この日に吉事・慶事はNG
    往亡日“おうもうにち”
    移転・遠出・嫁入り・参拝など”往く”ことがNG
    時下食“ときげじき”
    食事・種まき沐浴・草木を植えることなどNG
    歳下食“さいげじき”、”さいかじき”
    軽い凶日。他の吉日が重なれば問題なし

    ここから、それぞれの日を詳しく紹介いたします。

    ※詳しく解説している記事リンクもつけておきますので、詳細が知りたい方は別記事をご参照ください。

    天赦日

    天赦日(てんしゃび)は、百神が天に昇り、万物の罪を許す日とされている最上の大吉日です。

    天赦日がいつになるかは、季節(二十四節気)と日ごとの干支の組み合わせによって決まります。下記の表で詳しく確認できます。

    季節日干支
    立春~立夏の前日戊寅の日
    立夏~立秋の前日甲午の日
    立秋~立冬の前日戊申の日
    立冬~立春の前日甲子の日

    大明日

    大明日(だいみょうび)は、太陽が天地を隅々まで照らし、その恩恵を受けることができる日です。何事においても大吉とされています。特に建築、婚礼、旅行などに良い日とされています。

    下記の日干支(25個)が大明日となります。

    己巳庚午辛未壬申癸酉丁丑己卯
    壬午甲申丁亥壬辰乙未壬寅甲辰
    乙巳丙午丁未己酉庚戌辛亥丙辰
    戊午己未庚申辛酉

    天恩日

    天恩日(てんおんび)は、天の恩恵を受けることができる日です。

    天恩日は5日間続き、この期間は祝い事に最適ですが、葬儀などの凶事は避けた方が良い日とされています。

    大凶日である受死日(黒日)と重なってしまうと、効果は帳消しとなります。

    下記の日干支(15個)が天恩日となります。

    甲子乙丑丙寅丁卯戊辰己卯庚辰辛巳
    壬午癸未己酉庚戌辛亥壬子癸丑

    月徳日

    月徳日(つきとくび)は、何事においても吉日ですが、特に建築や土木工事などに最適な日とされています。

    下記の日干支が月徳日となります。

    月(節月)
    1月・5月・9月丙(ひのえ)の日
    2月・6月・10月甲(きのえ)の日
    3月・7月・11月壬(みずのえ)の日
    4月・8月・12月庚(かのえ)の日

    母倉日

    母倉日(ぼそうび)は、母が子を育てるように、天が人間を愛しむ日とされています。何事にも吉とされ、特に婚礼においては大吉の日となります。

    下記の日干支が母倉日となります。

    月(節月)
    1月・2月子・亥の日
    4月・5月寅・卯の日
    7月・8月丑・辰・未・戌の日
    10月・11月申・酉の日
    3月・6月・9月・12月巳・午の日

    神吉日

    神吉日(かみよしび)は、神社参拝や祭礼、祖先を祀ることに特に吉の日とされています。

    他の暦注下段は中国の暦をもとにしていますが、神吉日は日本独自です。

    下記の日干支(33個)が神吉日となります。

    乙丑丁卯己巳庚午壬申癸酉丁丑
    己卯壬午甲申乙酉戊子辛卯甲午
    丙申丁酉己亥庚子辛丑癸卯乙巳
    丙午丁未戊申己酉辛亥壬子乙卯
    戊午己未庚申辛酉癸亥

    鬼宿日

    鬼宿日(きしゅくび)は、鬼が外に出ない日です。鬼が外に出ないため、人々が安全に過ごせる日として吉日とされています。また、お釈迦様が誕生した日でもあり、万物にとって良い日とされていますが、婚礼に関連する行事には不向きとされています。

    鬼宿日は二十八宿の「鬼宿」と同じ日になります。

    三箇の悪日

    三箇の悪日は、大禍日・狼藉日・滅門日の3つの凶日の総称になります。

    生まれ年の十二支によって三箇の悪日は異なります。近年の暦の中には生まれ年に関係なく、全員にとって凶日として捉える場合もあります。

    生まれ年月(節月)大禍日狼藉日滅門日
    寅年1月
    卯年2月
    辰年3月
    巳年4月
    午年5月
    未年6月
    申年7月
    酉年8月
    戌年9月
    亥年10月
    子年11月
    丑年12月

    大禍日

    三箇の悪日の中で最も凶悪とされる日です。

    この日に物事を始めると、後々争いに繋がると言われています。特に家の修理や門戸の建造、葬儀などは避けた方が良い日です。

    狼藉日

    狼藉日は、何事も失敗してしまうと言われています。天火日と同じ日取りです。

    滅門日

    滅門日は、一家一門を亡ぼすとされる日です。

    受死日

    受死日(じゅしび)は、最悪の大凶日とされています。この日は葬儀以外の行事は避けた方が良いとされています。

    カレンダー上では黒丸で表示されていることから、黒日(くろび)とも呼ばれます。

    月(節月)日干支
    1月戌の日
    2月辰の日
    3月亥の日
    4月巳の日
    5月子の日
    6月午の日
    7月丑の日
    8月未の日
    9月寅の日
    10月申の日
    11月卯の日
    12月酉の日

    十死日

    十死日(じっしび)は、受死日の次に凶日とされています。受死日とは異なり、この日は葬式も避けるべき日です。

    月(節月)日干支
    1月酉の日
    2月巳の日
    3月丑の日
    4月酉の日
    5月巳の日
    6月丑の日
    7月酉の日
    8月巳の日
    9月丑の日
    10月酉の日
    11月巳の日
    12月丑の日

    五墓日

    五墓日(ごぼび)は、「五の墓」を意味する凶日です。この日に葬儀を行うと、墓が5つ並び(5人が亡くなる)と言われています。墓作りや種まきなど、土に関することは避けるべき日ですが、家作りには影響はありません。

    五墓日は、生まれ年の納音(なっちん)と日干支によって決まります。

    生まれ年の納音日干支
    木性乙丑の日
    火性丙戌の日
    土性戊辰の日
    金性辛未の日
    水性壬辰の日

    帰忌日

    帰忌とは…
    天棓星(てんぼうせい)の精のこと

    帰忌日(ききび)は、天棓星の精が地上に降りてきて、家の前で帰宅を妨げる日とされています。このため、旅行帰りや里帰り、金物の返却など、帰宅に関することは避けた方が良い凶日です。

    月(節月)日干支
    1月・4月・7月・10月丑の日
    2月・5月・8月・11月寅の日
    3月・6月・9月・12月子の日

    血忌日

    血忌とは…
    梗河星(こうかせい)の精のこと

    血忌日(けつきび)は、梗河星の精が殺伐とした気を持っており、狩猟や鍼灸、刑罰など、血に関わることは凶日とされています。

    月(節月)日干支
    1月丑の日
    2月未の日
    3月寅の日
    4月申の日
    5月卯の日
    6月酉の日
    7月辰の日
    8月戌の日
    9月巳の日
    10月亥の日
    11月午の日
    12月子の日

    重日

    重日(じゅうび)は、実行したことが重なって起こる日とされています。良い行事も悪い行事も重なってしまうため、注意が必要です。

    金銭関係、特に預金など自分の利益に関わることは吉日とされていますが、婚礼においては再婚につながる(離婚してしまう)ため、避けた方が良いとされています。

    重日は、陰が重なる亥の日と、陽が重なる巳の日にあたります。

    復日

    復日(ふくび)は、重日と同じく、実行したことが重なって起こる日です。

    月(節月)日干支
    1月・7月甲と庚の日
    2月・8月乙と辛の日
    3月・6月・9月・12月戊と己の日
    4月・10月丙(ひのえ)と壬(みずのえ)の日
    5月・11月丁(ひのと)と癸(みずのと)の日

    天火日

    天火日(てんかび)は、棟上げや屋根葺きなどを行うと火災が起きるといわれています。

    家屋の修理や転居なども凶日とされており、狼藉日と全く同じ日取りです。

    月(節月)日干支
    1月・5月・9月子の日
    2月・6月・10月卯の日
    3月・7月・11月午の日
    4月・8月・12月酉の日

    地火日

    地火日(ちかび)は、種まきや葬式、築墓、定礎、柱建て、動土など、地面に関する行事が凶日とされています。

    月(節月)日干支
    1月巳の日
    2月午の日
    3月未の日
    4月申の日
    5月酉の日
    6月戌の日
    7月亥の日
    8月子の日
    9月丑の日
    10月寅の日
    11月卯の日
    12月辰の日

    凶会日

    凶会日(きょうえび)は、陰と陽の調和が崩れやすいため、何事も避けるべき日とされています。

    吉事や慶事を行うのはNGです。

    月(旧暦)日干支
    1月辛卯、甲寅
    2月己卯、乙卯、辛酉
    3月甲子、乙丑、丙寅、丁卯、戊辰、壬申、戊申、庚辰、甲申、甲辰、丙申、甲辰、庚申
    4月戊辰、辛未、癸未、乙未、己亥、丙午、丁未、戊午、己未、癸亥
    5月丙午、戊午
    6月己巳、丙午、丁未、丁巳、己未
    7月乙酉、甲辰、庚申
    8月己酉、乙卯、辛酉
    9月甲戌、辛卯、壬辰、癸巳、甲午、乙未、丙申、丁酉、戊戌、庚戌、甲寅
    10月乙丑、己巳、丁丑、戊子、己丑、戊戌、己亥、辛丑、壬子、癸丑、丁巳、癸亥
    11月戊子、丙午、壬子
    12月戊子、丁未、壬子、癸亥

    往亡日

    往亡日(おうぼうび)は、移転や遠出、嫁入り、参拝などが避けるべき日とされています。

    往亡日は、月の特定の日に決まります。

    月(節月)日目
    1月7日目
    2月14日目
    3月21日目
    4月8日目
    5月16日目
    6月24日目
    7月9日目
    8月18日目
    9月27日目
    10月10日目
    11月20日目
    12月30日目

    時下食

    時下食(じかしょく)は、天狗星の精が下界に降りて食事をする時間のことを指します。

    この時間に食事を取ったり、種まきや沐浴、草木を植えることは避けた方が良いとされています。天狗星の精に栄養を取られてしまうためです。

    月(節月)時刻
    1月未日亥刻
    2月戌日子刻
    3月辰日丑刻
    4月寅日寅刻
    5月午日卯刻
    6月子日辰刻
    7月申日巳刻
    8月酉日午刻
    9月巳日未刻
    10月亥日申刻
    11月丑日酉刻
    12月卯日戌刻

    歳下食

    歳下食とは、時下食と同様に天狗星(てんこうせい)の精が食事をするために下界へ降りて来る日です。

    時下食とは異なり時間は関係ありません。軽めの凶日のため、他の吉日が重なれば問題ありません。ただし、凶日と重なると凶がさらに強くなります。

    下記の年干支と日干支の組み合わせが歳下食となります。

    年干支日干支
    子年丁丑
    丑年庚寅
    寅年丁卯
    卯年壬辰
    辰年丁巳
    巳年丙午
    午年丁未
    未年庚申
    申年丁酉
    酉年丙戌
    戌年辛亥
    亥年庚子

    暦注下段以外で意識する暦注

    認知度が高い六曜以外にも、吉日凶日をあわわすものが存在します。

    • 六曜
      大安、仏滅など
    • 干支(十干+十二支)
      寅の日など
    • 選日
      一粒万倍日など
    • 十二直
      危、満など
    • 二十八宿
      女、鬼など

    暦注下段を知り後悔のない日取り決めを

    私は暦が絶対だとは思いませんが、大切なイベントの際には頭の片隅に意識しておくと良いかもしれません。

    自分は意識していなくても、そのイベントに参加する周囲の方が気にするかもしれません。ですので、知らないよりも知っておいた方が役立つことがあります。この記事が少しでもあなたの助けになったのなら嬉しいです。

    最後に、あなたにも私自身にも言えることですが、なるべく良い日を選んで、余計な心配をせず、スムーズに人生のイベントを進めていけたらいいですよね。

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